2021年(令和3年)4⽉1⽇より、総額表⽰が完全義務化されますね。皆さん準備は進んでいますか?
「総額表⽰」の義務化について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
▶『総額表⽰』の義務化はいつから?美容室が対応すべき内容まとめ
今回は、この総額表⽰の義務化を機会にメニューの見直しを検討されている美容室様向けに、見直しの際に注意しておきたい点や、準備の手順をお伝えします。
メニューを見直す際の参考になれば幸いです♪
【美容室必見】なぜメニューを見直す必要があるの?
美容室がメニューを見直す理由としては、下記が当てはまると思います。
- 平均客単価をもっと上げていきたい
- 店販やプラスメニューの提案だけでは限界がきている
- クーポンやキャンペーンなどの割引システムが増えて、単価が落ちている
新型コロナウイルスの影響や人口減少の背景から、客数を多くとる業務体型ではなく、より「高単価な」サロンへの移行を目指している美容室でメニューの見直しを検討することが多いのではないでしょうか?
実際に弊社でお取引させて頂いている美容室様のお声としても、カットの技術メニューで来店されたお客様に対して、「炭酸泉・ヘッドスパを試してみませんか?」」「このシャンプーは効果があるので使ってみませんか?」など、たくさんの追加提案をしていくことにスタッフが疲弊していたり、お客様に押し売りと捉えられてしまったりするという悩みをよくお伺いします。
このような背景が美容室でメニューの価格見直しに踏み切るきっかけになっているようです。
美容室メニューの見直しをする際の3つの注意点
では、実際に美容室でメニューの見直しをする際にどのような点に気をつければ良いか、おさえておきたいポイントを3つお伝えします。
【美容室メニューの見直し注意点①】理由のない安易な値上げ
単純に客単価を上げたいから「カット料金+500円」といった理由のない値上げは、お客様に納得していただくことが難しく、失客に繋がる場合もあります。
ここで押さえておきたいのが、料金を上げる場合は技術やサービスをレベルアップさせ、料金以上のサービスを提供するということです。
お客様は料金以上の施術を受けられていると感じれば、値上げに対して不満や失客は起こりません。
例えば100円均一で購入した商品がすぐに壊れてしまっても、そこまで怒ることはありませんよね?
でもこれが10,000円で購入した商品の場合は、どうでしょうか?
10,000円の商品は期待値が上がっているので簡単に壊れると不満に感じませんか?
美容室も同じです。
カット4,000円を4,500円に値上げする場合、4,500円の価値をお客様が感じてらっしゃれば失客にはつながりません。
値上げをする場合は、その分お客様に価値をプラスするという意識が大切です☆
また値上げをする際は、お客様に事前にしっかり説明を行いましょう。
例えば上記の画像のように、WEBサイトのニュース欄や、店内の提示・DMでの郵送などの方法内容を丁寧に告知するのがオススメです。
例えば、「○○美容室に通っていただいているお客様に向けて、より安心安全な商材や、高品質な技術が提供できるようにスタッフの育成を強化いたしますので、一部メニューの価格改定を⾏います。」
といった文言が含まれていると良いでしょう。
値上げをすることで客単価が上がり、売上が上がる。
そうなるとその分一人ひとりのお客様に丁寧に施術ができ、スタッフの教育にも力を入れられ、最終的にお客様に還元ができます。
お客様がより美しくなるサポートをするための料金改定、ということを伝えることで、お客様に不信感を与えず料金の値上げを伝えられます。
なお、料金改定のお知らせは遅くてもWEBサイト上や店内の掲示は1ヵ月前、DM郵送の場合は2週間前にはお客様のお手元に届くようにすると、お客様も安心して受け入れることができます。
【美容室メニューの見直し注意点②】目的別のセットメニューの作成
値上げに対して失客の不安がある美容室は、「セットメニューを⼀般化し浸透させる」という⽅法があります。
セットメニューを作ることで種類豊富なメニューから選択する手間が省け、お客様としても金額が一目瞭然で分かりやすくなります。上手に価格設定を行えば、双方にメリットを得ることができるということです♪
セットメニューを作る時のポイントとしては、「頭皮改善メニュー」や、「ヘアケア強化メニュー」などの目的別で掲載することです。
お客様に「本日はどういったメニューをご要望ですか?」とお伺いした後に、「髪の⽑や頭⽪にどういったお悩みがございますか?」と質問すればスムーズにセットメニューの提案がしやすくなります。
また、セットメニューにすることで追加の技術メニューを提案する必要がなくなるので、店販商品を提案する時間に有効活用でき、売上アップが⾒込めます♪
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【美容室メニューの見直し注意点③】若年層の失客対策
値上げの際のデメリットとして、所得の少ない若年層のお客様が失客する可能性が⾼いと考えられます。
所得の少ない若年層のお客様は、今後売り上げに繋がる同世代のスタイリストにとってはとても大事なお客様です。
この世代のお客様を囲い込む方法として、25歳以下のお客様がおトクに技術メニューが受けられる「アンダー25システム」の導入がオススメです!
「2か⽉以内の来店で20%OFF」というように条件つきで値引きを⾏うことで、1回の⽀払い額はオトクになりつつ、来店頻度を上げて年間的な売上を⾒込むことができます。お客様も1回の⽀払い額が下がるので、通いやすいというメリットがあります♪
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美容室メニューの見直しに必要な準備とは?
美容室のメニューを見直すときはただメニューを新しくするだけではなく、お客様に確実にお伝えする必要があります。
必要な準備として、
①メニューの価格改定内容・改定開始日を決定する ②メニュー表・リーフレットの制作 ③店内告知・WEBサイト告知用文面の制作 ④WEBサイト・ポータルサイトのメニュー変更 ⑤DM郵送・メールマガジン・SNSでの発信 |
などが挙げられます。
では、どのように進めたらよいのか、準備の手順を詳しくご紹介します。
【美容室メニューの見直し準備①】メニューの価格改定内容・改定開始日を決定する
メニューを見直すときは、ます最初に価格改定の細かい内容を決めましょう。
1つの技術メニュー単位で値上げをする場合はセットにしたらどのくらい料金が上がるかも確認することが大切です!
⼀度価格を変更するとしばらく変更はできないので、平均単価がいくら上げるのかバランスを考えて決定しましょう♪
内容が決定したら、改定開始日を決定してその⽇に向けて各種の準備を進めていきましょう。
遅くても2021年4月1日の総額表示の義務化開始日までには改定できるように進めるのが好ましいです。
【美容室メニューの見直し準備②】メニュー表・リーフレットの制作
価格を見直したら、店内に置くメニュー表の制作を進めましょう。
値上げをした直後は、お客様は価格に敏感です。
一目で支払う額がいくらになるのか分かるようにセット面単位で準備しておくと安心です。
またセットメニューで組む際は、写真などが掲載された分かりやすいメニュー表があるとスタッフも提案がしやすくなります。
お店の前にリーフレットを置いている・紹介⽤にお渡ししているリーフレットがある美容室は、併せて変更しましょう。
メニュー表やリーフレットなどの制作は1〜2ヵ月程度かかることが多いので、早めに準備を始めましょう♪
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【美容室メニューの見直し準備③】店内告知・WEBサイト告知用文面の制作
先ほどもお伝えしましたが、価格改定時には告知の内容がとても重要になります。
値上げの理由をお客様に丁寧にお伝えすることは失客防止にも繋がるため、しっかりと文面を練りましょう。
また、店内掲示だけではなく、WEBサイトの分かりやすい箇所(トップページやニュース欄など)や、予約アプリに掲載するなど、予約時にお客様の目につくようにすることで、来店時のトラブルを防ぐこともできます。
店内告知は遅くても1ヵ月前、WEBサイトの告知は2週間前までに掲示できるように準備しておきましょう♪
【美容室メニューの見直し準備④】WEBサイト・ポータルサイトのメニュー変更
WEBサイトのメニューページやクーポンページ、ポータルサイトのメニューページやクーポンページの価格変更も必要です。
メニュー変更は遅くても2週間前までには新価格に変更し、「●●年●月●日より、より安心安全な商材や、高品質な技術が提供できるようにスタッフの育成を強化いたしますので、⼀部メニューの価格改定を行います。表示価格は新価格となります。」と一文を入れて掲載しておくと、より丁寧さが伝わります♪
なお、WEB会社や契約内容によっては更新に時間がかかったり、費用がかかる場合があるので事前に連絡をして確認をしておきましょう。
【美容室メニューの見直し準備⑤】DM郵送・メールマガジン・SNSでの発信
より告知を丁寧にする際には、郵送やメールマガジン・LINE公式アカウント・SNSなどを使って発信する方法もあります。
特に、年間の来店回数が多いお客様や、年間の使用金額が多いVIPランクのお客様に対してはより丁寧な説明が必要です。
VIPのお客様のみDMの郵送でお伝えするなど、想いが伝わりやすい方法で行いましょう。
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まとめ
令和3年(2021年)4月1日(木)から始まる総額表示に伴ったメニューの見直しについて、注意点や準備などをお伝えしました。
あなたの美容室のメニューが本当に適正かどうか、この機会にどうか⾒直してみましょう♪
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