更新日:2020年11月11日
美容業界に特化した企画プロデュース会社のWeb運用を担当している長沼です。
ここ数年、美容サロンの新規出店(開業)において、個人で独立して1〜3名で開店したり、自宅兼店舗としてお一人で開店されるサロンが増えてきたように思います。そういった個人店の場合、大型店やトータルビューティーサロンと広告・販促物・Web・プロモーションが変わってきます。
私自身、サロン様のホームページやWeb広告の運用・SNSの活用などで関わらせて頂くことが多いので、今までに取り組んできたことも含めて、美容師さん個人が独立開業する時に運用を見越したホームページ作成のポイントをまとめました。
美容院やエステサロン・ネイルサロンなどで個人事業主として出店される方の参考になれば幸いです。
サロンホームページ制作の準備
ホームページアドレス(ドメイン)を考える
ホームページをネットで公開するためには、どんなページを何ページ作るということも考えなければいけませんが、まず、公開前に必ず『サーバー』と『ドメイン』の2つが必要になります。
サーバーはデータの保管場所のイメージです。ドメインはホームページアドレスといわれるURLのことで、ネット上の住所のようなものです。
ドメインの取得やサーバーの準備は、制作会社がすることも多いですが、ドメイン(URL)をどういった綴りにするかは、独立されるオーナーさん自身が決定しなければいけません。
例えば弊社のドメインは会社名である【k-art-factory.jp】となっています。サロンの場合でも、ほとんどが店名を入れていますが、他店に先に使われいると取得できないため、いくつか候補をあげておくのがオススメです。
どんなページを作るかイメージしておく
1店舗のサロンホームページの場合、ページ数は4〜8ページで作成させて頂くことが多いです。
ホームページの制作者は、サイトマップというものをもとにデザインしていきます。このサイトマップは、何のページを作るかを階層に分けて整理したもので、このページ構成をイメージしておくと制作や公開までの流れがスムーズにいきやすくなります。
掲載情報を用意する
必要な情報は下記のようなものです。
■店名とロゴ
独立される美容師さんの想いがこもった店名。そしてそのロゴデータが必要になります。ロゴは画像として掲載しますので、jpgデータで準備すると無難です。
■コンセプト
TOPページやショップ(アクセス)ページなどに、コンセプトとなる文章を掲載します。傾向として、数十文字から200文字ぐらいになっていることが多いです。
■サロンの写真
外観と内装(数枚)があるとユーザーがどんなお店かイメージしやすくなります。
特に内装は、セット面・待合室・シャンプー台など、複数枚あると良いでしょう。店内写真は、スッキリした方が見栄えが良くなる傾向にあります。撮影時は店内の小物などはなるべく置かず清潔感のある写真を撮影しましょう。
写真はデジカメで撮れるに越したことはないですが、スマートフォンの画像でも充分綺麗にホームページに反映することができます。制作開始段階では、お店が完成していない場合がほとんどですが、弊社では、お店の引き渡しと同時に撮影した画像をご支給いただくことが多いです。
■ショップインフォ
住所、電話番号、営業時間、定休日、地図などを掲載します。
電話番号はスマートフォンからアクセスしている時にタップできるようにします。地図はGoogleマップ等の地図アプリと連携しておくと、ユーザーにとって使い勝手が良くなります。
また、オーナーさん自身でGoogleマップに店舗を登録することができますので、ホームページとは別に進めて頂くことをオススメします。登録はGoogleマイビジネスからできます。
■メニュー(料金表)
カットやカラー・パーマなどとカテゴリー分けをして金額を記載します。税込でも税別でも問題ありませんが、税別で掲載する場合は税別で記載していることを明記する必要があるので注意しましょう。
■スタッフ情報
印象良くご自身やスタッフさんの写真を撮影しましょう。
正面から撮ると証明写真のようになりがちなので注意が必要です。表情は出来る限り爽やかに、にこやかに。背景が白の方が清潔感がでます。
美容師さんといえど、髪の色が明るすぎると抵抗を感じるお客様もいますので、撮影の時は適度な色味で根元のプリンにも気をつけましょう。
得意なスタイルや美容歴などは、ユーザーにとって判断材料になりやすい内容です。
■その他
美容室のホームページで他に良く掲載されているものは「ヘアスタイル」「各メニューや商品のこだわり」「お客様紹介」などです。これらは、掲載内容の準備と合わせて随時更新していけると良いでしょう。
特に「お客様紹介」はリアリティがありますので、SNS投稿と絡めて発信していけると安心感に繋がりやすくなります。
サロンホームページの仕様や機能
スマートフォン対応
弊社では300以上のサロンホームページの保守管理をしていますが、アクセス解析を見ると傾向としてユーザーの約80%がスマートフォンからホームページを閲覧しています。
新規集客はもちろん、既存のお客様でもサロンに予約しようと思った時にホームページで電話番号をタップされる方は多く存在します。
Googleが「スマートフォン大事」と言っている公式情報が「モバイル ファースト インデックスに向けてサイトを準備するためのヒント」になります。スマートフォン対応はユーザー目線でもSEO対策でも必要な対策です。
ブログが出来るかどうか
ホームページを活用して集客をしようと思うと、定期的な更新が必要です。
キャンペーンなどの案内もそうですが、顧客やターゲットが知りたいであろう情報をホームページで発信(掲載)できれば来店が期待できます。そこでホームページの機能で相性が良いのがブログ機能です。
美容師さんでも使っている方が多いWordPress(ワードプレス)やMovable Type(ムーバブルタイプ)といったCMSでホームページを作成するとブログ機能が使えます。このブログは、アメブロなどの外部サービスのブログではなく、ホームページの中でブログが更新できるイメージのものです。
外部サービスのブログは広告などが表示されることも多いですので、ホームページ内でブログが出来るものがオススメです。
アクセス解析の設置
サロンのホームページのアクセス解析で一番よく利用されているのは『Googleアナリティクス』というものです。
これは無料で使用することができ、どのページがよく見られているのか・どういった地域やSNSから流入してきているのか・また何歳ぐらいのユーザーに見られているのか等など、アクセス解析の数値データを確認することができます。電話番号がタップされた回数さえ分かります。(予め設定が必要)
しかし、美容師さんからよくお聞きするのは「見かたが分からない」というお声です。専用の管理画面では多機能な反面、不慣れな方にとってはどこをどう操作して良いかよくわかりません。
そういった方には『定期的にレポートを自動でメールに送る』という設定がオススメです。弊社の場合でも、ご要望のサロン様には、サロン用にカスタマイズしたレポートを配信する設定をしています。
ホームページに必要な費用
比較的小規模なホームページであっても、制作料金は数万円〜数十万円かかります。
弊社の場合、サロン情報をカスタマイズして掲載できる高機能ホームページを用意しています。スマホ対応し、ブログなども出来て料金は15万円〜とコスパの良いサイトです。
またホームページをネット上に公開し続けるためにはランニングコストが発生します。このランニングコストは、サーバーやドメイン費などを含めた保守管理費です。
ホームページ公開後の導線
ホームページ公開後は、まずたくさんの方に見て頂かなくては集客数は伸びません。
自店のホームページにアクセスされる導線は様々ですが、無料で自店のホームページを掲載できるメディアがありますので設定を進めておけると良いでしょう。
導線1.Googleマイビジネス
これはGoogleマップと連携しています。ホームページアドレス以外にも電話番号・営業時間・写真なども登録することができます。
導線2.各種SNSアカウント
独立される美容師さん個人のSNSとは別に、お店のアカウントを開設できると良いでしょう。
Facebookの場合はお店のFacebookページ、Instagramの時はプロフィールページに掲載しておくだけでフォロワーが増えていくと、各SNSからの流入を見込むことができます。
導線3.エキテン
無料でかなり多くの情報を掲載することができます。新規出店(開業)される場合は特にオススメです。
まとめ
今回の記事では、美容師さん個人が独立開業する時のサロンホームページ作成のポイントをまとめました。
ケイアートファクトリーでは、サイトの作成もそうですが、公開後の運営フォローのプランも用意しております。
ご提案やお見積りは無料ですので、ぜひお気軽にお問い合せ下さい!
女性向けデザインに強い企画プロデュース会社