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ブランディングとは?
ブランディングとは、ひと言でいうと企業やブランドの「らしさ」のことです。
顧客がその企業やブランドを目や耳にした際に思い浮かぶ「イメージ」「価値」になります。
ここで重要なのが、ブランディングはあくまで顧客の頭の中で構築・イメージされるということです。
企業がいくらこう訴求したい!と思ってもお客様に伝わらなければブランディングは成功しません。
ここで1つ例を挙げてみます。
皆さんは、UNIQLO(ユニクロ)や無印良品と聞くとどのようなイメージが思い浮かびますか?
恐らく、ご覧のようなキーワードが思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか?
ユニクロ
赤いロゴ・高機能・高品質・シンプル・価格の手頃さ・LifeWear(ライフウェア)・UT(ユーティー)・グローバルな企業
参考:ユニクロ
無印良品
えんじ色のロゴ・シンプル・丁寧さ・暮らし・オーガニック・日用品の販売・手作りキット
参考:無印良品
例で挙げたこちらの企業はどちらもブランディングが優れた企業です。
店頭でのサービスやお店のインテリア、Web・SNS・チラシなど様々な媒体で、それぞれ一貫性をもってブランドの「らしさ」「価値」を発信しているので頭の中にブランドのイメージが自然に構築されています。
逆にブランディングが出来ていないと、どうなるでしょうか。
例えば「あいえお洋服」と聞いて何かイメージは思い浮かびますか?
もちろん名前の印象で何かしら頭の中に「あいうえおだから、子ども向けの洋服かな?」等のイメージは浮かぶと思うのですが、先ほどのユニクロや無印良品とは異なり、聞く人のバックグラウンドによってイメージが大きく異なると思います。
これはブランディングが出来ていないということです。
ブランディングに成功すると顧客によってブランドの「らしさ」に大きなズレがありません。
ブランディングをすると何が良いの?
ブランディングをすると価格競争に巻き込まれず、他社との優位性を持たせられるのが1番のメリットです。
同じTシャツでも、大好きなブランドが10,000円で販売しているのと、聞いたことの無いブランドで2,000円で販売していると、皆さんはどちらを購入されるでしょうか?
恐らく、大好きなブランドのTシャツを購入する人が多いと思います。
このように同じTシャツという商品で価格が5倍の差がある場合も、ブランディングがされていると、購入につながり企業としては価格を無理に抑える必要がなくなります。
利益をきちんと出せるということは、お客様に喜んで頂けるよう商品開発や設備投資に資金を回せ好循環が生まれるということです。
逆にブランディングが出来ていないとお客様は価格で商品を選ぶ場合が多く、販売件数は伸びても利益が少ないので、商品開発に資金が回せず苦しい状況が続きます。
昨今はグローバル化が進み、日本よりも安い人件費で優秀な人材が世界にはたくさんいます。
企業として生き残るには価格競争に巻き込まれず、好循環を生み出すためにブランディングが重要なことは分かりやすくイメージできると思います。
ブランディングって具体的にどうやってするの?
1)顧客のニーズをくみ取り、ブランドのビジョンを明確にする
ブランドが成長し続けるには顧客のニーズとマッチしていないといけません。
顧客のニーズをくみとり、ブランドのビジョンを明確にしその2つが重なる部分を探します。
ブランディングは、顧客の中でイメージされ育っていきそのブランドの「価値」となるものです。
顧客にどうブランドをイメージして欲しいかを決めるようにしましょう。
2)他社との差別化ポイントを見つける(自社が無くなった時お客様が困るポイントは?)
競合が既に訴求しているブランディングではなく、空いているポジションでブランドの訴求ができないかを考えましょう。
「お客様に選ばれる理由は何だろう?」と見つめ直したり、他社のホームページを確認したり、顧客に直接聞いたりすることで見つけていきましょう。
3)ブランドイメージを固める
(1)(2)で整理したブランドの軸を顧客とのタッチポイント(接点)で訴求するために、今度はそれを目に見えるデザインに当てはめていきましょう。
例えばブランドの軸のイメージを「楽しさ」にした場合は、どんな色がより顧客に「楽しさ」が伝わるのか?
文章のトーン&マナーはどのようなものが顧客に「楽しさ」が伝わりやすいか?という流れです。
4)顧客との接点(タッチポイント)で一貫した訴求をする
(3)で決めたデザインのルールを実際のクリエイティブ(制作物)やサービスに反映し、訴求していきます。
ここで重要なのは、制作物だけがタッチポイントではないということです。
電話対応や資料請求時の商品の梱包など、顧客と接点のあるシーン全てで一貫した訴求が必要です。
ブランディングは、スタートして短期で収益が上がる施策ではありません。
ブランドの価値を顧客の頭の中にイメージしてもらい、育てていくためです。
すぐに芽が出ないことを覚えておき、中長期で取り組むようにしましょう。
個人もブランディングが重要な時代
最近はSNSの発達により、個人も大きな影響力のある時代です。
このブランディングは、何も企業などのブランドに限った話ではなく、個人に対しても当てはまります。
例えば、身近で分かりやすい例でお伝えすると、真面目でいつも始業30分前に仕事をはじめているAさんと、いつも始業時間ギリギリにはじめるBさんがいたとします。
AさんとBさんの2人がある日、始業時間に間に合わず10分遅れると連絡がありました。
この時、皆さんはどういったイメージを思い浮かべますか?
おそらく、Aさんに対しては電車遅延や何か事情があっての理由だと思いますが、Bさんに関しては寝坊かな?と思いませんか?
これもれっきとしたブランディングです。
日々の積み重ねで「あの人はこうだよね」というイメージが少なからずあると思います。
企業が扱っているブランドのイメージ・価値も同じです。
1日だけでイメージが決まるのではなく、毎日の小さな積み重ねと一貫した姿勢がブランディングに繋がります。
おわりに
「初心者さん向け『ブランディングとは?』分かりやすく解説」は、いかがでしたでしょうか?
ブランディングは難しく考えてしまいがちですが、自分の大好きなブランドを思い浮かべて「どこが好きなんだろう?」と考えると、様々な場面で一貫した訴求がされていることに気づくと思います。
ブランドの価値を高めることは、これからの時代とても重要です。
中長期的に安定するブランド作りを一緒にしていきましょう。
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