初心者でもわかる!ゆるっとイラストWEB講座〜第4回 写真を送る?〜

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ネット社会と言われる現在、流れに乗らなければどんどん置いていかれ原始人と化していく…シビアな時代ですね〜でもネットって、難しそうで、無理!!と、思ってしまう、そこのアナタ!大丈夫です!

ケイアート名古屋支社の「愛すべきうざキャラ」長岡が、超基本から、イラスト付きで「ネット」のことをご説明いたします!!これであなたも現代人!!

今回は第4回目のWEB講座です!これまで、私が疑問に思ったネットの基本をご説明してきましたが、今回は今まで以上に基本的な内容です。

「遠くにいる人に簡単に文章や、写真が送れる」当たり前のことですが、これって魔法じゃないならどういう仕組みなの!?という疑問から「写真を送る」ということを解説します。

前回までの記事はこちらをご覧下さい!

第1回インターネットって何?

第2回データはどこにあるの?

第3回ネットにつながる?

前回のおさらい

前回の第3回目の講座では、ネットにつながる?というタイトルで、IPアドレスについて説明しました。ポイントは2つです!!

①IPアドレスは、ネット上の住所です。これがあって初めてネットを利用できます。

②情報を受け取る時、探す時、IPアドレス(=住所)を使っています。

ざっくりとこんな感じです。

 

データを送る

例:名古屋のAさんが、大阪のBさんに写真を送ります。

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このやりとりを、詳しく見ていきましょう。

 

データの種類

今回の例で送る写真データは、JPEG(ジェイペグ)とします。

・JPEGとは?

少ない劣化で高圧縮できるデータ形式です。劣化というのは、画像の情報を少なくしているということで、画像の中間色の情報を捨てているのです。

つまり、

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ということです。この劣化は、圧縮し過ぎなければ目に見えない程度に抑えることができるので、問題ありません。このような特徴から、写真など色数が多く、グラデーションのある画像に向いています。

逆に、単色な図やイラストの圧縮には向いていません。さらに他の画像形式をさらっと見てみましょう。WEBで主に使われる画像には、JPEGの他にPNG(ピング)とGIF(ジフ)があります。

・PNGとは?

劣化をさせずに圧縮できるデータです。透明色が使えるのも特徴です。しかし、劣化させない分、色数が多い写真などはそれだけ重くなってしまいます。図やロゴ、イラストなど単色の画像に向いている形式です。

・GIFとは?

1色だけ透明色が指定でき、PNGと似た圧縮方法で、ロゴや、白黒画像など、単純な画像に向いています。また、アニメーションに使われる画像形式です。

さて、これらの画像は全てラスタ画像と言います。ラスタ画像は、小さな点の集まりで、拡大すると先ほどの

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のように、どんどんカクカクが見えてきます。つまり、1ピクセル(小さな点)ごとの「色」と「濃さ」の情報を持った画像です。

もう一つ、ベクタ画像というものもあります。EPS、AI、PDFが、それにあたる形式です。こちらはどんなに拡大しても、綺麗なままです。

このデータは、「アンカー」と呼ばれる座標の点を作り、そのアンカー同士を線で繋いだり、線で囲まれた部分を塗りつぶしたりして表示しています。

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つまり、座標の数値の情報をもった画像です。(色が多く、形が複雑になればなるほど、数値が増えて情報が大きくなるので、写真には向きません。)

画像データと言っても、種類はたくさんありますね〜。同じ画像に見えても、それぞれ別の情報からその画像を作り出しているのですね。

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データの解散と集合

画像データが情報によって表現されていることが、わかってきましたが、それを送るとなると、なんだかまたややこしそうな感じがしますね。実はネットで写真を送る時、画像データ(今回はJPEG)にはこんなことが起こっているのです。

①まずは、データは情報の塊ですそのままの大きさでは、インターネットをスムーズに通れません。

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②そのため、各情報はバラバラに分散されます。この一つの単位をパケットと言います

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③そして、送り先を指定され解散します。

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④一つのルートをみんなで行くと混雑するので、様々なルートを通って目的地に向かいます。

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⑤そして、ヘッダ情報をもとに集合、整列して元の画像になります。

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この通信方法をパケット通信と言います。現在インターネットや携帯電話のデータ通信など幅広く使われています。

よく聞く「パケ放題」の「パケ」ですね。

まとめ:写真を送るとは?

インターネットは本当に便利で、アナログな感覚でも、操作ができるようになっています。ネットで写真を送る時も、まるで実物の写真がそのまま送られたかのように感じます。

しかし、実際はそうはなっていません。写真は「絵」ではなく、「情報の集まり」ですから、一度バラバラに分解され、インターネットを通じて送られ、目的地で再構築されているのです。

そう考えると、今見ている写真は景色なのか…それとも情報の集まりなのか…(画面で見ているから、光の点の集まりか…?)なんて思ってしまいます(笑)

まあ、このことを知っていたからといって、役に立つとは限りませんが、「データは分解、再構築により送られているということ」は、ネットの基本中の基本です。感覚として、意識していて損はないと思います!

さて、今回の講座はいかがだったでしょうか?読んでくださってありがとうございました。これからも、わかりやすく説明できるように頑張っていきますので、宜しくお願いします!

次回は、「クラウド」についてお話したいと考えています!お楽しみに!!


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