お姉さんデザイナー!?が語る。PR効果1億でも購買にはつながらない。

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ぼで~~~~ん。

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はい、制作部マネージャーの吉川と申します。どうしてもクリックして欲しかったから、いかにもスナックに居そうな女風で釣ってみました。「マジ? 激かわチャンネーうひょーっ!」と思った方。すいませんでした。

内容は真面目に「販促」のお話です。最近、仕事外のプロジェクトに参加させていただいたのですが、とても勉強になりました。

新世界、文の里商店街で話題になった電通の日下慶太さんが、シャッター街に活気を取り戻すという思いで立ち上げたポスター展です。

私が参加したのは、第3回となる伊丹西台ポスター展「買わんでええから見にきてや」
電通のADとペアになり、下着・鞄屋のMATUYAさんのポスターを制作いたしました。そのポスターがこれ。

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このポスター制作のおもしろい所が、「商店主とミーティングしたら、あとは面白いモノを勝手に納品して」という所。クリエーターが軸なのです。なので、最後まで商店主はどんなポスターが納品されるか知りません。制約がないってのは難しいもんです。

こんなポスターですが、色々考えたんですよ…実は。作られた感ではなく、商店主も楽しんでいて、なおかつ嘘のないポスターを作ろうと思ってね。真面目だなオイ。

キャッチコピーは、本当に商店主が言っている事、また考えていることをリライト。撮影も変にカッコつけず、商店主らしい表情で。

なぜ、こうなったか?

簡単に言うと、店主やスタッフが最高だったからです。大型スーパーとは違い、対面販売が色濃くのこっている商店街ならではの感じ。商品の良さは後から十分ついてくる。確信。直球でベタですが、結果的には良い物が作れたと思っております。

3ヶ月間くらいの間、ポスター総選挙が開催されたのですが、

なんと結果は2位! 準グランプリ! 大健闘だ!

電通関西支社のクリエイターを中心に個人事務所も含め59人が制作
ポスター展参加36店舗
ポスター点数約180点

商店主からは副賞としてメンズブラ&ショーツをいただきました。笑
伊丹西台ポスター展はメディア露出も激しかった。さすが電通さんですね。企画がよければメディアもほっとかんですね。私は初めてラジオ出演をしました。笑

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大切なところはココから、、、

この「新世界」「文の里商店街」「伊丹西台」のポスター展は、かなりの集客効果を持っており、

PR効果はなんと1億!!

しかし、「新世界」「文の里商店街」は客足は伸びたが、だれも買ってはくれないという結果に。
もちろん0ではないですよ。まぁ、店主の買ってほしいという目的と、ポスターを見に来るお客さんでは目的が違いますからね。

でも、「伊丹西台」では購買客数が著しくアップしたのです。なんででしょう?

答えは、商店主の努力。

そもそも「伊丹西台ポスター展」は震災後の大型スーパーマーケットの建設により、客足が激減してしまった伊丹西台地区を盛り上げたいという想いから、商店主たちが伊丹市に掛け合い、実現した企画なのです。

その商店主たちは、イベントで人は集められるが、そこからは「自分たちの力」という事をすごく理解されていました。だから展示期間中は、商店主たち自ら、店先に立ち、ポスター展を来てくれたお客様にあいさつをし、キャンペーンも行い、積極的にアピールをされていました。

この店主たちの行動力がポスター展を「販促」の領域にまで押し上げたのだと思います。「お客様は自分でつかむ」商店主さんがおっしゃった言葉です。

もちろん、私も広告をつくる身として、責任放棄をしているわけではありませんよ。だってお客様を集めるのは広告会社の責任ですから。広告会社が客足を増やす→商店主がお客様に次回も来てもらえるように接する。ここまでがプロモーションだという大切さを、改めて感じました。

電通制作陣や他のデザイン事務所のデザインをたくさん拝見出来たことはすごく刺激になりました。集客と一言で言っても、方法は無限にある気がしますね。こういった街興し広告と、個人商店広告では手法は違いますが、プロモーションに向き合う気持ちは同じですね。エンドユーザーと商店の架け橋になれるよう、これからもが頑張るぞっ!


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