こんにちは。ファイナンシャルプランナーの上野です。
今日は美容業界でも噂されているマイナンバーの影響についてまとめました。まず、マイナンバーについておさらいです。
マイナンバー(個人番号)とは、国民一人ひとりが持つ12桁の番号のことです。
住民票を有する全ての方に1人1つの番号を付して、社会保障、税、災害対策の分野で効率的に情報を管理し、複数の機関に存在する個人の情報が同一人の情報であることを確認するために活用されます。マイナンバー制度は2016年1月に開始します。
※マイナンバーって何???という方は、「導入間近『マイナンバー制度』を美容師さんにわかりやすく解説!」をご覧ください。
出典:http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bangoseido/logo/pdf/maina.pdf
イメージキャラクターのマイナちゃん
なぜか11に見えますね。
出典:http://quickturn.jp/archives/2011/07/24/%E5%9C%B0%E3%83%87%E3%82%B8%E5%8C%96.html
こちらは11桁ウサギ
似てるのはきのせいでしょうか?
さて、マイナンバー導入で美容室に大きな影響がありそうです。特に予想されるのが、社会保険に未加入の美容室!
マイナンバーの導入で社会保険の加入状況が把握しやすくなり、行政から指摘されるケースが増えると予想されています。
出典:http://www.srtokyo.jp/14100545669897
社会保険の加入は義務ですからね。ちゃんと入りましょう。しかし、すべての美容室が社会保険に加入しなければいけないのかというとそうではありません。
社会保険に加入しなければならない美容室は法人のみ。個人事業で美容室を経営されている方やフリーランスに加入義務はありません。
そして・・社会保険に加入していなくて、もし、摘発されると・・・
行政の調査により、加入手続を怠っていたことが判明し、社保に強制加入させられた場合、
過去2年分の社会保険料が遡って徴収されます。
例えば、社会保険料が年間300万円かかる場合、過去2年分の600万円が徴収されます。
社会保険料は労使折半ですが、果たして社員は支払うことに同意してくれますでしょうか?
社会保険は摘発される前に加入しましょう。
ちなみに、あなたの美容室は社会保険加入でいくら位負担が増えると思いますか?
加入するにあたっての販売(売上)計画も練らなければいけないのでまずはこの金額を知りましょう。
社労士さんに聞くのが正確ですが、もっとてっとり早く知りたい方のために
シミュレーションシートを作りました。いくつかの項目を入力すると・・・
社会保険料が自動で計算されます。
社員7名、平均給与25万円の場合はおよそ300万円とわかります。300万円ってかなり大きいですよね。
会社に残った利益から300万円消えるわけです。赤字になる美容室もあるかもしれません。
でも、これが健全な企業の姿。社会保険にしっかり加入し、利益も残していきましょう。
美容室の広告・販促に関するご相談はお近くの株式会社ケイアートファクトリー各支社まで。