こんにちは!マイナンバー制度って聞いたことありますか?聞いたことあるけどよくわからない…そもそも聞いたことない…そんな人のために、本部経理課の河合が美容室で働く美容師さんに向けてわかりやすく説明したいと思います!
出典:http://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/shisei/number/number/index.html
まず、マイナンバーって何??? って感じですよね。マイナンバー制度をとても簡単にいうと、「国民ひとりひとりに一生変わらない番号をつける制度」といえます。では、なぜひとりひとりに番号をつけるのでしょうか?
それを説明するには、マイナンバー制度が考えられた背景からみていきますね。日本の社会保障制度は、人口ピラミッドが三角形の形をしていた頃につくられたものをベースとしています。この図の一番左ですね。
三角形のころなんて、現在23歳の私が生まれる32年も前のこと!!ビートルズが初来日したり、巨人の王貞治・長嶋茂雄が爆発的人気だったころです。子供の数が多く、きれいな三角形のピラミッドになっていますよね。
そこから時代は変わり、今は映画が3Dにもなり、スマートフォンが主流となっているような、60年代からは考えられないことが当たり前にできる時代です。人口も、子供の数が減り一人の労働者がたくさんのお年寄りを支えることが前提となった時代に変わりました。
時代がこんなにも変わったのに、制度は昔のままなのです。だから、現代ではさまざまな問題がおきています…
2007年の消えた年金問題でのずさんな管理体制や、行政の目をくぐりぬけて、不正をしている人も多くいるようです。生活保護の不正受給などもニュースになっていましたよね。
行政は、このような日本の現状を変え、不公平のない社会にしていこう!!時代に合った制度や税制にするために改革が必要だ!!と意気込んだのです。
がしかし!!今の日本の状態では改革をすすめることがとてもむずかしいのです。
それは、個人に対して各行政機関がそれぞれ独自の番号をつけているからです。年金基金番号や住民票コード、パスポート番号など複数の番号を持っていることで、個人を特定することが難しく、改革をスムーズにすすめることができません。
簡単にいうと、一人に対してあだ名がたくさんついていて誰が誰だかわからなくなっている状態です。わたしで言うと、ずんちゃん、あずみ、河合さん、ずんずん、おずん、ずん太郎、ずんころがし、、、全部私のことを呼んでいるのですが、ほかの人が聞いたら全部同一人物だと分からないですよね。
ずんちゃんと河合さんが同一人物だと確かめるには、いちいち住所や家族構成などを調べないといけないのです。調べるのに使う住所も、引っ越しをしてから新しい住所を登録していない場合があれば、さらにややこしくなることがわかります。このような確認を日本で暮らしている人全員にするとなると、ものすごく大変な作業になりますよね。
そこで、私を例えば1234 5678 9012番と決め、各行政機関でそれぞれに持っている番号と連結させることで、管理が明確になり、より正確に個人の情報を把握することができるのです!この12ケタの番号が、マイナンバーです!
実際にマイナンバー制度が導入されたらどう変わるのでしょうか?
悪いところをあげてみると…まずは、情報漏えいなどの危険性が高くなることです。
もし、外部に番号が漏れると、個人情報がまとまって流出する恐れがあります。恐ろしすぎますね。番号ひとつで個人情報がダダ漏れになる可能性があるのです。
また、「なりすまし」などの詐欺が増える可能性もありますので、セキュリティの強化が必要となります。取り扱いには十分注意しましょう!
いいところは、手続きがとても楽になり、時間短縮にもなるところです。
例えば引っ越しをしたときは、マイナンバーを介して個人の情報をやりとりできるようになるので、添付書類がほとんどいらなくなります!
他にも、国民向けポータルサイトの「マイ・ポータル」が新しくできます。これは、自分の年金や税金の払い込みの記録をチェックしたり、自分の個人情報がいつ何のために誰から誰に提供されたかなどをインターネット上で確認できるシステムです。
そして、マイナンバー配布に伴って一人一人にカードが配られます。
まず、通知カードというものが郵送されてきます。通知カードは、紙製のカードを予定しており、表に氏名、住所、生年月日、性別、マイナンバーは記載されますが、顔写真は記載されません。通知カード単体では本人確認はできません。
その後、手続きをふんだ方のみ、個人番号カードの交付をうけることができます。個人番号カードとは、ICチップのついたカードを予定しており、表に氏名、住所、生年月日、性別と顔写真、裏にマイナンバーを記載する予定のものです。本人確認のための身分証明書として使用できるほか、これからいろいろなサービスなどにも利用できるようになるそうです。
自身のマイナンバーは不正利用されるなどしない限り、終身変わりません!クレジットカードと同等の機密性を持つといわれているので、厳重な保管を心掛けてくださいね!!
では、今後のスケジュールについて説明していきます!
まず、今年の10月からご自身のマイナンバーが記載された通知カードがご自宅に郵送されてきます。
この通知カードをオーナー様や店長様に提出(※1)することになるサロン様が多いと思いますので、絶対になくさないように注意が必要です。
※1 送られてくる通知カードは会社等事業所への提出義務はなく、あくまで必要なのは番号です(内閣官房HP参照)
もし、なくしてしまったり、破れてしまった場合は、再交付してもらうことができますが、手続きと手数料が必要となります。
2016年1月以降、申請書を送るなどの手続きをふんだ方のみ、個人番号カードの交付を受けることができます。
2017年以降、マイ・ポータルの運用や、民間利用が開始される予定です。
いま、各行政機関でマイナンバーに対応する準備をすすめているところなのですが、年金機構だけはマイナンバーの連結を延期することに決まりました。今年の5月、年金情報が流出した問題があったので、対策が十分といえるまで、当分は先送りになるそうです…
そのほか、まだまだ先の話ですが個人番号カードが保険証代わりになるという案や、個人番号カードをつかって増税の2%分を返金する制度の案などもでてきています!
今後も延期や、検討中といった案が多くでてくると思います。まだまだ手探りの状態が続きますので、マイナンバーのニュースや情報はしっかりチェックしてみてください!
マイナンバーのことがちょっとわかっていただけたでしょうか?マイナンバー制度が施行されると、社会保険の未加入に対する目が今よりも厳しくなります。加入しているか、していないか、マイナンバーによって一発でわかってしまうからです。まだ加入していない美容院様はそろそろ対策を考えないといけないので、注意が必要ですね!
マイナンバー制度の導入後、もしかしたら犯罪が増えてしまったり危険な目にあう可能性が高くなるかもしれません。でも、よりよい生活をするために社会にとって必要なことですので、正しく意味を理解し、準備を万端にして導入を待てるといいですね!以上、河合でした!