ポータルサイトの意外な落とし穴みなさん知っていますか?  part1

nakata-portalsite3

現在、美容室の集客で 『検索予約サイト(以下:ポータルサイト)』 を使用しているサロン様が数多くありますが、そんな多くのサロン様でポータルサイトの費用対効果をしっかりと分析しているサロン様は、ほとんど無いのが現状です。

私も多くの美容室を担当させていただいていますが、ポータルサイトで集客しているお客様の分析をしているサロン様はかなり少ないのが現状です。

今後の美容室のマネジメントにおいて、ポータルサイトを上手くこちら側が利用する立場にないと、はっきり言って食われてしまうのが現状ではないでしょうか?

今回のこの記事では、ポータルサイトで集客されたお客様の分析について書きたいと思います。

よくサロンオーナー様が言う「ポータルサイトOOで新規100人毎月来ているよ、だから費用対効果は取れているよ!」と言うお声を頂く事があります。

「100人の中身は分析していまか?」

「なにそれ、分析?100人来ているからいいよ」

こういった会話が繰り返されています。

ここで重要なのは、ポータルサイトで初めてサロンを知って来店した新規のお客様が何人いるか?です。なぜかというとその新規のお客様の中には、紹介のお客様で元々サロンを知っていたお客様がまぎれているからです。

 

nakata-portalsite1

 

最近のポータルサイトはCM広告などで一般ユーザーの中での認知度がかなり高いです、ユーザー心理的には、出来るだけ安くサロンにいきたいという思いがあります。ポータルサイト=安いからといった心理が働くので、紹介のお客様や元々サロンを知っているお客様もポータルサイトから入ってくる方が非常に多いのが現状です。

「でも、ポータルサイトから入ってきているからいいじゃん」

「そうですが、ここでの重要なのはプランに対して費用対効果があっているか?です」

 

実際に某サロン様であった例を紹介します。

このサロン様も某有名ポータルサイトを利用し毎月30万円の広告料を払って、毎月新規100名程を獲得していました。CPA(顧客獲得コスト)は1人に対して3000円です。単価は7500円あるので、普通に見れば費用対効果はあっています。

が、しかし毎月100名の新規客の内訳を分析しました。

分析の仕方は簡単です。ポータルサイトから来られた新規のお客様に対して受付時にレセプションが「ポータルサイトOOを利用する前に当サロンを知っていましたか?それはどちらで知りましたか?」

※新規のお客様に来店動機等のアンケートを取っているサロン様も多いですが、この質問事項に関しては口頭で聞くのが絶対重要です。これを聞くだけこの某サロン様では、約100名の新規客のうち約70人がもともとサロンを知っていたり、興味をもっていたり、紹介で知った方が含まれていたのです。

 

nakata-potalsete

 

この結果、ポータルサイトでの純新規客は約30名でした。CPA(顧客獲得コスト)は1人1万円!!でした。費用対効果はというと▲2,500円になります。では70名の元々サロンをしっていた新規のお客様は、どういった形でポータルサイトを利用しているかというと、サロンの事は知っているので検索で{OOO美容室}とサロン名で検索します。

ここでも1つポータルサイトの落とし穴が。高額なプランを利用している美容室のほとんどが、「サロン名」でリスティング広告(お金をはらって検索した時に一番上に表示されるネット広告)をかけられています、誰が広告料を払っているのか?ポータルサイトを運営している会社です。

そういった事から、先ほどのユーザー心理もはたらき、お客様はポータルサイトから予約するのです。ここで、最後に一番重要なのはプラン選定です。ポータルサイトが全て悪いわけではありません。しっかりと新規客の分析を行い、プランを選定することが重要です。

先ほどのサロン様は、プランを30万円からもっと安いプランに変更しましたが、毎月の新規は80人~90人獲得しています。ポータルサイト側に使われるのではなく、サロン側がポータルサイトを上手く使うことが何よりも重要です。サロンオーナーの皆様、是非一度、自店のポータルサイトからの新規のお客様の分析を行ってみてはいかがでしょうか?


SNSでもご購読できます。